マンション管理人の給料ってどれくらい?全部教えます!

仕事

定年後にマンション管理人に就職を考えているが、どれくらい稼げるものなのか。
調べても、リアルな実態はなかなか掴めなかったりしますよね。

今回は、なかなか聞けないマンション管理人の給与について、赤裸々にお伝えします!

マンション管理人とは

「マンション管理人」と聞くと、管理人室で受付をされている方を想像するかもしれませんが、それだけではありません。

受付業務に加え、共用部分の清掃やゴミ出し、巡回、点検、作業立会、総会への出席など、業務は多岐にわたります。

また、それらの日々の業務を、雇用主であるマンション管理会社へ報告・連絡するのも仕事の一つです。

業務内容については下記にて詳しく説明していますので気になる方はご確認ください。

また、マンション管理人と一言で言っても、勤務の仕方で4種類に分けることができます。

特定のマンションに自宅から出勤し帰宅する、常駐管理人/通勤管理人
これが最も一般的で、求人数も多いです。

さらに、常駐管理人/通勤管理人の中でも、午前のみの短時間勤務のパート社員と、フルタイムで勤務する契約社員があります。


他には、もともと勤めていた管理人の方が休暇や退職で不在となった物件に、代わりに出勤する代行管理人
こちらは日によって様々なマンションに出勤することになります。

そして通勤ではなく住み込みで勤務する住み込み管理人。

各マンションの管理が問題なく行き届いているかをチェックして複数物件を巡回する、巡回管理人。

これらをまとめると以下のようになります。

それぞれの職種について詳しくは知りたい方は《こちら

マンション管理人の給料、年収、時給はどれくらい?

さてここからは、先ほどの分類した5つのマンション管理人の職種ごとに、東京都を例に挙げて給与を細かく見ていきましょう。

常駐管理人/通勤管理人(パートタイム)
時給:最低時給~一番高くて1400円です。勤務時間が短いため、時給はフルタイムよりも少し高めに設定されている傾向があります。

一日3時間×週5日勤務する場合、月に7万円~9万円の収入となります。
年収に換算すると、80万~110万円となります。配偶者の扶養内で働きたい方にも都合の良い収入額と言えるでしょう。

労災保険と、週20時間以上の勤務の場合は雇用保険にも加入します。

常駐管理人/通勤管理人(フルタイム)
月収:15万~18万円です。1日8時間(うち1時間休憩)×週5日勤務した場合、時給換算すると最低時給~1100円程度となります。

また、大手企業でフルタイム勤務(契約社員雇用)の場合、半期に一回3万円程度の賞与が支払われる企業もあります。
年収に換算すると、合計で200万円程度となるでしょう。

ただし、フルタイム勤務の場合は社会保険が完備となります。
よって、収入面では、手取り額はそこから1~2割引いた額として想定しておく必要があります。

代行管理人(自由シフト制)
時給:最低時給~1100円です。勤務日は自分の働きたい日に働けるシフト制となりますので、月収は勤務時間に応じて変動します。

ただし、通勤できる範囲にも限界があるため、フルタイムのように毎日働ける求人は少ないと思った方が良いかもしれません。

中には、月20時間以内の勤務と決められている場合もあり、月収は平均して9~10万円前後の方が多そうです。

シフト制のため、保険は勤務時間に応じて必要なものに加入することになります。

住み込み管理人
月収:16~18万円前後です。時給に換算すると最低時給程度、年収200万程度となりますが、家賃と光熱費を会社が負担してくれますので、金銭的にはかなりメリットがあると言えるでしょう。

夫婦などのペア、もしくは単身での募集があります。仕事をするのはお一人でも、夫婦で住めるという場合もあります。

フルタイム勤務となりますので社会保険も完備です。
条件が良いため大変人気がありますし、募集求人は非常に少ないため、より倍率が上がります。

巡回管理人
時給:最低時給~1100円です。求人によって週の勤務日数も違いますが、一番多く働いた場合(フルタイム勤務)で月収18万、年収200万円前後となります。

マンション管理人の給料で気をつけるべき点

マンション管理人とは違う、フロント職
マンション管理人の給料について調べたことがある方は、もっと高い月収額や年収額の情報を目にしたことがあるかもしれません。

その場合は、もしかすると「フロント」と呼ばれる職種が含まれているかもしれません。

「フロント」とは、管理組合運営の支援、建物や設備の維持管理、マンション管理人の指導などを行う職種です。基本的には正社員で、管理業務主任者という国家資格を求められる場合も多く、平均年収も高くなります。

実は大手求人サイトなどに記載されているマンション管理人の平均年収や平均月収も、フロントを含んだ平均となっている場合も多いため、注意しましょう。

前職でフルタイムで働いていた方や、今後の貯金を考えて収入面を確保したい方など、様々な理由でフルタイム勤務を希望される60歳以上の方はとても多いです。

ですが、実はマンション管理人であってもそれ以外の職種であっても、定年後のフルタイム勤務・月収15万円以上の求人の数はとても限られています。

10万円以下のパート職がメインで、全体の7~8割を占めます。実際に、マンション管理を中心に、1000件近くの関東の求人を扱っている求人サービス ヒャクラク でも7割以上がパート職の求人でした。

フルタイムは倍率が非常に高くなるため、午前と午後でダブルワークをして収入面を確保する方もいらっしゃいます。

マンション管理人の月額給料をあげるには

これまでバリバリ働いてきた方からすると、「パート勤務で月収10万以下」が多い、と聞くと物足りなさを感じる方もいらっしゃると思います。

しかしフルタイム求人は数が多くないので、なかなか月収の高いマンション管理人の求人に出会えず苦戦する方も多いでしょう。

もう少し収入を上げたい…という場合、以下の3つの方法があります。

代行管理人を検討する
代行管理人は、マンション管理人の不在時に代わりに勤務する職です。

事前のシフトで予定を組むのですが、様々な勤務地での募集が出されるため、通勤範囲を広げればシフトをたくさん入れることが可能になります。

自宅の立地によって通勤範囲はバラツキがありますが、特に都内23区ですと物件も多く、移動もしやすいため、多い方では月に12~13万円程度の収入が得られている方もいるようです。

ダブルワークをする
前項でも書きましたが、午前中はマンション管理として働き、午後に別の仕事をする、というパターンです。

数はそれほど多くありませんが、オフィスビルの清掃などは午後のみの求人があります。

また、家事代行や、体力に自信があればウーバーイーツや出前館などの配達も、空いた時間で働けてダブルワークにおすすめです。

デスクワークが得意な方は、クラウドワークスやランサーズでお仕事を探し、自宅で働くという方法もあります。

検索条件を緩和する
仕事の探しのこだわり条件を緩和して、再度探し直すのも大切なポイントです。

例えば「通勤時間30分以内」で探していた場合は「通勤45分までOK」とするだけでも、応募できる求人数はかなり増えます。

あるいは、「出勤は8時半以降」で探していた場合、出勤時間を30分早めるだけでも選択肢は広げていくことができます。

月収含め、勤務地や勤務時間、時給、などたくさんある条件の中で、どこが絶対に譲れないポイントなのかを明確にし、優先順位をつけると良いでしょう。

絶対に譲れないポイントだけは押さえた上で、妥協できるポイントを探し、範囲を広げてもう一度探してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

マンション管理人に限らず、定年を超えるとなかなか給与額は上がりにくい一方で、体力があり元気な方が増えているのでダブルワークも珍しくなくなってきています。

しかし、「ただでさえ仕事探しは手間がかかるのに、午前と午後で2社探すのは大変!」という方も多いと思います。

「探すのが面倒」あるいは「なかなか見つからない」という方は、専門のエージェントに相談するという方法もあります。

倍率の高い求人や、狙い目の求人など、その業界に詳しいアドバイザーが親身に相談に乗り提案してくれます。

ダブルワークをお考えの場合も、午前の仕事と午後の仕事それぞれ提案~面接サポートまでしてくれます。

お一人で考えるよりも柔軟な発想で就職に結びつきやすく、さらに最初から最後まで完全無料となっていますので、迷ったらぜひご相談してみてはいかがでしょうか。