マンション管理人の必要な資格とは

仕事

これまでの生活もひと段落し、マンションの管理人の仕事を探している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
勤務は午前中だけのというところが多いですし、無理なく働けるところが魅力ですよね。

でもマンションの管理人って、何か資格を持ってないと働けないんじゃないの?
どんな資格を持っていたらいいの?難易度は?

そんな疑問にお答えしていきます!

マンション管理人の必要な資格とは

まず始めに、マンションの管理人に、必ず必要とされている資格はありません
採用面接の際には保有資格ではなく、マンションの住人とトラブルなくやっていけるか、清掃はきちんとできる性格かなど、人柄やこれまでの接遇経験などを見られることが多いです。

マンションの管理人の資格としてよく勘違いされるのは、マンション管理士、管理業務主任者の資格です。これは実はマンション管理人として必要な資格ではなく、フロント職と呼ばれる営業総合職に必要な資格なのです。
フロント職とは、管理組合運営の支援、建物や設備の維持管理、マンション管理人の指導などを行う職種です。マンション管理人とは別の職ですので、混同しないように注意しましょう。

資格がいらないってことはわかったけどそれでも、仕事の内容を知ってからマンションの管理人になりたい!採用に少しでも有利な人材になりたい!

そう考える方におすすめなのが、マンション管理員検定です。

持っていれば必ず有利になる、というわけではありませんが、マンションの管理人としての予備知識を持っているという証明になるため印象が良くなる可能性があります。

また、試験内容に管理会社への就職対策もあるため、就職試験に不安のある方の受験もおすすめです!

マンション管理員検定

マンション管理員検定とは、一体どんなものなのでしょうか。

マンション管理員検定とは、一般財団法人マンション管理員検定協会が運営している民間検定試験です。
マンションの質には、マンション管理員(マンション管理人)が大きく関わっていると考え、マンション管理員の資質をさらに高めようという目的で始まったのが、マンション管理員検定です。

スケジュール
試験は年に2回実施されています。

・試験実施
3月下旬/9月下旬
・申込期間
11月下旬~2月上旬頃/5月中旬~8月下旬頃
・合格発表
4月中旬頃/10月下旬頃

試験会場
全国9箇所で試験を受けることができます。

札幌・仙台・東京・静岡・名古屋・大阪・広島・高松・福岡

受験料
9,900円

受験資格
年齢・性別・学歴・国籍・経験等による制限はなく、誰でも受験することができます

合格基準
明確な点数基準等はなく、総合的に判断されるようです。
合格者の中でさらに成績に応じて3つのランクに分けられ、最上位合格者には協会認定ピンバッジが贈呈されます。

点数の基準は設定されていませんが、直近の合格者発表の資料を見ると合格ラインは39〜40点/50問中が続いているようです。

申し込み方法
受験案内・受験申込書を手元に用意し、申し込みます。

受験申込書の入手方法はいくつかありますので、ご自身に合った方法をお選びください。
1.協会のホームページよりダウンロードする
2.書店でもらう(置いてある書店には限りがありますので、協会のホームページをご覧ください)
3.協会ホームページの入力フォームを使い、郵送で受け取る
4.電話で申し込み、郵送で受け取る

FAXやメールでの送付は行っていないそうですので、お気をつけください。

試験内容
全50問の筆記試験(試験時間2時間)
回答方法は4択から選ぶマークシート方式

出題内容
1.マンション管理総論(1問)
2.管理組合運営の円滑化に関すること(6問)
3.マンションの建物及び附属施設の構造並びに設備に関すること(9問)
4.マンション管理員の実務に関すること(16問)
5.マンションの管理に関する法令及び実務に関すること(1)(9問)
6.マンション管理員に求められるマンション管理情勢(2問)
7.管理会社への就職の現状と対策(2問)
8.マンションの管理に関する法令及び実務に関すること(2) (5問)

※8問目のみ、以下の該当者は試験免除されます。
・マンション管理士試験合格者
・管理業務主任者試験合格者
・協会が主催する免除講習の修了者

7問目では、年金や雇用保険などお金のことや履歴書の書き方、面接対策などが試験内容になっているため、マンション管理員以外でも役に立つ知識を身につけることもできます。

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入社後などに取得サポートがある資格や講座

マンション管理員検定の他に、マンションの管理人になってから取得サポートがある資格や講座もあります。

防災センター要員講習
防災センター要員とは、東京都の防災センターにおいて、消防用設備等の監視や操作等に従事する場合に必要な資格です。
平成21年に廃止されていますが、東京都のみ条例で規定が残っています。東京都で働こうと思っている方には必要になる可能性があります。

受講資格:なし
受講費用:35,200円
講習日数:2日(座学と実技)

この講習を修了すると、「防災センター要員講習修了証」と「自衛消防業務新規講習修了証」の2つの修了証が交付されます。

認知症サポーター養成講座
認知症サポーターとは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の方やその家族に対して手助けをする人を指します。
各自治体で認知症サポーターを増やそうと講座を開いています。

受講対象:地域住民、職域、学校、広域の団体・企業等の従事者など。
受講費用:原則無料
所要時間:約1時間半

この講座を受講すると、「認知症の人を応援します」という意思を示す認知症サポーターカードやオレンジリング等が渡されます。

上級救命技能認定
上級救命士とは心肺蘇生、自動体外式除細動器(AED)の使用方法、窒息の手当、止血の方法などだけでなく、小児・乳児の心肺蘇生、傷病者管理、外傷の応急手当、搬送法も学ぶと取得できる資格です。

受講資格:開催している自治体に在住、在勤、在学いずれかに該当する中学生以上の方
受講費用:無料〜1,800円程度(地域による)
所要時間:8時間

講習の最後に筆記・実技試験があり、それに合格すると認定証がもらえます
試験の内容自体は講習をしっかり受けていれば合格難易度は高くないようです。

まとめ

ここまで4つの資格や講習をご紹介しましたが、いかがでしょうか。

マンションの管理人になるために、必須の資格はありませんが、管理人になるための勉強として、あるいは採用に有利にするために受験・受講してみるのもいいかもしれませんね。

マンション管理員検定や上級救命技能認定で得られる知識はマンションの管理人のお仕事以外の日常生活でも活用できそうな場面がありそうです。

まだすぐにはお仕事を始めるつもりはないけど、準備しておこうと考えている方は時間の取れるうちに資格を取得されるという方法もあります。
ただし、資格によっては有効期限があるものもありますので、ご注意くださいね。

「資格のことはわかったけど、マンションの管理人ってどうやってなるんだろう?」と考えている方には、専門アドバイザーに求人選びから面接対策まで手伝ってもらう方法もあります。
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