今回はズバリ、マンション管理人に合格するための対策マニュアルです。
「マンション管理人を受けてみようかな?」または「受けたけど落ちてしまった…」という方向けに、どのような点に気を付けて選考を受ければよいか詳しく解説していきます。
選考の内容から面接対策まで、徹底解説!
マンション管理人の面接は落ちるってホント?
結論から言いますと、落ちることは多々あります。
大人になってから落ちるという経験はなかなかショックが大きく、自信を失いそうになりますよね。
ですが、何社か落ちたからと言って落ち込むのはまだ早いです!
内定率は企業によって様々ですが、1社目で受かる割合は5割以下と言ってもよいのではないでしょうか。
その理由は2つあります。
一つ目は、実はマンション管理のようなシニア世代に人気の職種は、そもそも倍率がとても高いためです。
定年を迎えてもまだまだ働きたい方が増えている一方で、年齢制限なく働ける職種はまだあまり多いとは言えません。
マンション管理や清掃など、定年後も働きやすい職種に人気が集中し、倍率が上がってしまっています。
二つ目は、マンション管理の求人などは特に、一つの物件(マンション)につき一名のみの募集であるためです。
つまりその勤務地、出勤時間、時給、で募集しているその枠は1名しか入れません。
人気の求人ですと複数人で1枠の争奪戦をすることになるため、かなりの難易度になってきます。
マンション管理人の面接で落ちる理由
倍率が高く、難易度が高いことは分かった上で、落ちる理由があるなら知りたいですよね。
不合格の場合の詳しい理由は開示されませんが、採用に至る方との違いなどを見ていくと以下のようなケースが多いです。
・一歩先に応募していた方に採用が決まってしまった
このケースはやむを得ないので、運が悪かったと思って気持ちを切り替えましょう。
条件の良い求人は倍率も高いため、その狙いどころを探していくのも手です。
・企業の求める人物像とのギャップがあった
単刀直入に言うと、「横柄な態度」や「頑固な受け答え」が気になる方は不採用となる傾向が強いです。
住人の方にも同様の対応をしてしまうと、クレームやトラブルになりかねないと判断されるためです。
これに関しては次項の「マンション管理人で採用されやすい人の特徴」でも説明していきます。
・すぐに退職してしまいそう、という印象を与えてしまった
企業としては、一度採用したら長く続けてくれる方を望むのは当然ですよね。
過去に短期間で何度も職を変えている方などは、実際は様々な事情があれど、離職しやすいと思われがちなので対策が必要です。
こちらについても後ほど詳しく記載します。
マンション管理人で採用されやすい人の特徴
では、どんな方が採用されているのでしょうか。実際に採用されている方の特徴としては、大きく分けると次の三点です。
1.コミュニケーション力がある方
コミュニケーションと一言で言っても、ただの挨拶や世間話ができれば良いというわけではありません。
時にはごみの捨て方や夜の騒音問題など、住人同士のトラブルの仲介やクレーム対応をする場合もあります。
また、設備の点検をしている中で問題が見つかれば、適切に管理会社へ報告・連絡・相談を行うというコミュニケーションも発生します。
第一印象から話しかけやすく、困ったことがあれば親身に聞いて、相手の思いをしっかりと汲み取って対応できる方は安心して任せられると思ってもらえるでしょう。
営業経験や接客経験のある方との親和性が高いのもこの点が長けている方が多いためです。
2.キレイ好き、世話好き、気配りのできる方
マンションの住人に気持ち良く快適に暮らしていただくために、マンションを常にきれいに保つということは業務の中でも大切な要素です。
こまめな清掃を面倒がらずに行えると住人の方にも喜んでもらえます。
また、故障している箇所にいち早く気づいたり、ゴミの分別ルールが守られていなかったら対応したり、と細かな気配りができる方は向いていると言えるでしょう。
キレイ好きで気配りができるのは主婦をされてきた方の強みでもでもあるため、近年では女性のマンション管理人も珍しくありません。
専業主婦歴が長くブランクが心配な方でも、むしろ家事育児の経験を活かして活躍できる方も多いです。
3.素直で謙虚に学ぶ姿勢のある方
これはマンション管理人に限らず全ての職場に共通しますが、転職や就職をするとなった場合、あなたはその職場において一番の新人になります。
もちろん前職やこれまでの経験で活かせるスキルや知識はあるかもしれません。
ですが、これまで培ってきたキャリア、地位、立場といったものは一旦全て手放し、ゼロからスタートすることになります。
面接官や、入社後の教育担当はあなたより年下かもしれません。
それでも、その職場ではあなたより目上になりますので、素直な姿勢で話を聞き、謙虚に学ぶ姿勢が見える方は、一緒に働きたいと思ってもらえるでしょう。
マンション管理人の選考内容について
それでは、応募から採用に至るまでの選考プロセスを見ていきましょう。
選考の回数は企業によって異なりますが、主に以下のパターンとなります。
面接⇒内定
応募後すぐに面接の日程調整となり、面接を実施して合否が出る、というケースです。
事前に案内がありますが、この場合は面接時に履歴書を持参し、提出します。
書類選考⇒面接⇒内定
面接の前に書類選考を実施するケースです。履歴書を送付して選考通過した場合、面接に進むことができます。
次に、それぞれの選考では何が行われるのか説明していきます。
書類選考
履歴書のみの場合と、職務経歴書の提出も合わせて求められる場合があります。
職務経歴書は、これまで勤めてきた職務の内容や実績をより具体的に記載する書類です。
手書きの場合は文房具店や書店で買うことができます。
パソコンで作成する場合はネット上にある無料のフォーマットを使うのも便利です。
面接
指定された場所に出向き、面接官と面接を行います。
1回のみのことが多いですが、日を改めて2回目を実施する企業もあります。
面接の内容は、経歴についての説明、退職理由、志望動機の一般的な内容は整理できていると良いでしょう。
他にも「住民対応やクレーム対応ができるか」「長所と短所は?」などを聞かれることもあるようです。
また、面接当日に筆記試験や適性検査が行われる場合もありますので、事前に求人内容をよく確認してください。
オンライン面接
ZOOMなどのテレビ電話機能を使って、オンラインで面接を行うこともあります。
質問の内容は対面での面接と変わりませんが、テレビ電話などのツールを使ったことのない方は事前に使い方を練習しておくと余計な緊張をせずに済みます。
また、オンラインだからと言って気が緩みがちですが、身だしなみや服装など対面と変わらず整えることを忘れないようにしましょう。
マンション管理人として採用されるには
いよいよ面接対策です。
ポイントは、聞かれたことに対して簡潔に、ハキハキと答えることです。
よくある質問から、受け答えを具体的に自分の言葉で整理しておきましょう。
経歴の説明・前職の退職理由
定年退職や、家族の事情での退職などやむを得ない理由の場合は悩む必要はありませんが、そうでない場合は伝え方に注意しましょう。
前職や同僚のことをネガティブに表現しないことがとても大切です。
「仕事が嫌になった」「人間関係のトラブルで」などと言ってしまうと、新しい職場でまた同様のことが起きるのではないかと受け手は心配になります。
転職理由にはポジティブな気持ちもどこかにあると思いますので、「新しい挑戦をしてみたい」「マンション管理の仕事に興味を持った」など前向きな気持ちをしっかりと伝えましょう。
志望動機
「家が近いから」「給与が良いから」など条件面での理由よりも、マンション管理の仕事そのものに対する興味や熱意がある方が魅力的に映ります。
前職での経験やご自身の強みと照らし合わせて仕事に活かせそうな点を見つけ、活躍できそうなご自身をイメージして伝えましょう。
また、面接当日は以下のことに注意して出かけましょう。
・遅刻厳禁
10分前には会場に到着する。遅刻しそうな場合は早めに連絡を必ず入れる。
・服装や身だしなみ
スーツ着用が望ましい。髪の毛や髭などもきちんと整える。
「これらの対策をしっかりしてきたはずなのに、なかなか受からない…」という方。
冒頭で説明した通り、高い倍率の求人ばかり狙っているとなかなか出口の見えない戦いになるかもしれません。
そのような場合は一度思い切って条件を緩めてみてはいかがでしょうか。
フルタイムで探していた方は、午前のみのパートタイムへ
近場で探していた方は、通勤範囲を広げてみる
選択肢が広がり、可能性が開けてくるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
選考の傾向として解説してきましたが、実際は企業によっても重視するポイントが少しずつ変わってきます。
専門のコンシェルジュに相談すれば、企業ごとのポイントなども教えてもらえるため採用される可能性も上がります。
ご相談だけでも可能ですので是非一度相談されてみてはいかがでしょうか。
もちろん料金は一切かかりません。