マンション管理人ってどんな仕事?仕事内容から給与まで徹底解説

仕事

人生100年時代、定年後の就職先としてシニアに人気の職種「マンション管理人」。
資格は必要なのか?給与はどれくらい?など、今回はマンション管理人に関する疑問に徹底的にお答えします!

マンション管理人とは

マンション管理人とは、マンションの受付や清掃、点検などを行う職種を指します。マンションの住民が安心・安全に、そして快適に暮らせるよう住環境を整えることが大事な役割です。
マンションの資産を守り、さらにその価値を高める、大切な役割となります。

通常、雇用主はマンション管理会社です。管理会社が委託を受けて管理しているマンションを、ご自身の担当物件として勤務・常駐することになります。
そのため、マンション管理会社の代表として、住民の方と最前線で接することになります。

また、雇用主であるマンション管理会社へも、日々の報告・連絡・相談などをしっかりとできるバランス感覚が求められます。

※なお、マンションの管理の適正化に関する法律に準拠した「マンション標準管理委託契約書」によると、公式用語としては「マンション管理員」となりますが、一般的に利用されている「マンション管理人」と同じ意味です。

マンション管理会社の求人情報では「マンション管理員」と表記されておりますが「マンション管理人」を指しております。

マンション管理人の仕事内容

マンション管理人のお仕事は受付業務だけだと思われがちですが、受付業務以外にもいくつか大切がお仕事内容があるのをご存知でしょうか。以下に業務内容別に説明していきます。

1.受付業務
マンションの住民である居住者、外来者への応対業務です。他にも電話対応や共用施設の使用申込の受付や管理なども含まれます。例えば駐車場や駐輪場等の管理です。

第一印象で評価されてしまうので丁寧な言葉遣いや清潔な身なりなどが求められます

2.清掃業務
大きく2つあります。1つ目はエントランスや廊下、階段などの共用部分の清掃です。2つ目はゴミ出しやゴミ置き場の清掃・整理業務となります。

マンションの規模や管理体制にもよりますが清掃業務はマンション管理人が行う場合が多く、専任のマンション清掃員がいる場合も手伝うことになります。

なお、ポリッシャーを使うような大掛かりな清掃は外注業者に依頼するのが一般的で、マンション管理人は対応しません。

3.巡回・点検業務
建物、設備、照明類に異常がないか点検する業務です。廊下やエントランスの電灯チェックから、設備が正常に作動しているかのチェックなど業務委託内容に基づき多岐にわたります。

1日に複数回マンション内を巡回、点検します。また電球切れについては基本的にマンション管理人が交換対応をします。脚立に登って業務をするので、採用面接時に対応ができるかどうか聞かれることが多いです。

4.立会業務
諸設備の保守点検や工事作業時に、外注業者の作業実施について立会い監督する業務です。

5.報告連絡業務
日々の業務実績を管理日誌等に記録し、雇用主であるマンション管理会社の担当者など関係者へ報告する業務です。住民からの苦情やトラブルなども逐次報告が必要です。他にも住民への通知事項の作成や提示、配布なども業務内容の一つです。

定時だけでなく緊急時にも必要な業務のため、客観的にわかりやすく正確に物事を伝えることが求められます。

6.管理補助業務
総会や理事会への出席を含む、管理組合運営業務の補助です。他にも防火管理業務や未収金督促業務の補助なども対応する場合もあります。

マンション管理人の種類は

マンション管理人のお仕事の種類は、マンション管理組合やオーナーとの契約により大きく4つの種類に分類できます。それぞれ概要や特徴を説明します。

1.常駐管理人/通勤管理人
特定のマンションに、契約で決められた曜日と時間に従って働くお仕事です。

一般的なマンション管理人として呼ばれる求人はこちらの種類を指します。

自宅から特定のマンションに通勤して働く就労スタイルで、募集はマンション管理会社が求人を掲載している場合がほとんどです。
求人数の大部分を占めます。

2.代行管理人
マンション管理人が有給消化や体調不良などでお休みの場合に、代わりとしてそのマンション業務をおこなうお仕事です。

また、マンション管理人が離職した場合に、次のマンション管理人が決まるまでの比較的長い期間勤務する場合もあります。

代行管理人は、特定の曜日ではなく自由シフトで、働きたいときに働くことが可能なお仕事です。

規模の大きいマンション管理会社では自社で代行管理人を管理していることもありますが、代行マンション管理人を手配する専門会社も存在し、そちらが求人を掲載し雇用されます。

3.住み込み管理人
通勤とは違い担当マンション内の一室などにマンション管理人専用の居室があり、住み込み生活をしながら働くお仕事です。

単身、または夫婦ペアなどの募集があります。家賃や光熱費についてはマンション管理会社が負担してくれる場合が多いです。

マンション管理会社が直接雇用している場合がほとんどで求人数は非常に少なく、就労したい人が多いためかなりの高倍率となります。
採用されるのが難しいお仕事です。

4.巡回管理人
こちらは次に挙げる2つの意味で利用されることが多いです。

①一つの物件に常駐するのではなく、曜日や時間によって決められた物件へ出勤し、勤務します。

②マンション管理会社の管理している物件の管理が行き届いているか点検、チェック、場合によっては指導するお仕事です。

いずれの場合も1日数件回って対応することが多いです。

また、中には代行管理人を指す場合もあるので、どんなお仕事内容かきちんと把握する必要があります。こちらも求人数はかなり少ないです。

マンション管理人の勤務形態は

勤務形態
マンション管理人の重要な仕事の一つとして“ゴミ出し”があります。 そのため、勤務時間や曜日もゴミ出しに合わせた勤務形態となっている場合が多くあります。

勤務時間
朝から夕方までのフルタイム勤務から、午前のみのパート勤務まで物件によって様々ですが、午前のみのパート勤務が比較的多いです。

ただしゴミ出しの時間に間に合うよう、出勤時間は早く設定されており、7時~8時頃には勤務開始となります。

勤務曜日
勤務日もその地域のゴミ出しの曜日に合わせて決められています。
週5~6日勤務が多いですが、2名交代制で週2~3日勤務の求人もあります。

また、日曜日は休日となっている求人が多く、土曜日は出勤する場合がほとんどです。
祝日は、朝のゴミ出しのみ出勤となる場合が多いです。

勤務時間や曜日は基本的に求人ごとに固定となっているため、「もう少し遅く出勤したい」等変更はできません。

(ただし、半年勤務すれば有給休暇も付与されますし、またそれ以前であっても体調不良等やむを得ない理由で欠勤をすることはもちろん可能です。)

物件によって、勤務時間や曜日は少しずつ異なりますので、勤務地と合わせてご自身の生活に無理のない求人を探すのも大切です。

マンション管理人の雇用形態や特徴

雇用形態
パート・アルバイトとしての求人が多くを占めています。というのも、マンション管理人の求人は午前中のみの短時間勤務が7~8割程度と非常に多いためです。

残りの2~3割はフルタイム勤務ですが、この場合も正社員としての求人は非常に少なく、契約社員としての雇用となります。

フルタイム勤務は求人数も少なく、人気があるため倍率は高くなりますが、都市部、特に東京都内は比較的求人も出ています。

なお、社会保険はフルタイム勤務の場合は加入する場合が多いです。

交通費
給与とは別に支払われますが、金額に上限が設けられている場合もあります。
遠方からの通勤で心配な場合は応募時に確認しましょう。

また、基本的には公共交通機関を利用しての通勤となります。
車や自転車での通勤は、例外はありますが認められていないことがほとんどです。

現場の人数
大規模マンションを除いて、一人での勤務が多いです。

目安としては、50戸程度なら一人で清掃から受付などすべての業務を担い、100戸以上となると清掃は専門の方が別途担当し、その他の業務を管理員業務として行うことになります。

200戸以上になると、清掃とは別に、管理人も複数人常駐し、分担して行うことが多いです。

複数人で行う場合は一緒に勤務する他の管理人とのコミュニケーション、チームワークなども大切になってきます。

気になるマンション管理人の給与は

パートタイム勤務か、フルタイム勤務かで大きく異なりますのでそれぞれ東京都を例に比較してみます。

パートタイム
時給は最低時給~高い場合で1300~1400円の求人も稀にあります。

例えば午前中3時間×週5日勤務の場合、月収で7万弱~9万円程度、年収換算で80~110万程度となります。

フルタイム
月収で15万円~18万円が相場です。時給に換算すると、最低時給~1100円程度となります。

年収換算で200万前後となり、大手企業の場合さらにボーナスが支払われる場合もあります。

ただし上述のようにフルタイム求人は少なく倍率も高いため、マンション管理人としては午前のみのパートで働き、午後や休みの日にWワークをされてもよいかもしれません。

マンション管理人の資格は必要?どんな人がなれるのか

結論としては特に資格や必須の経験は必要ありません。
未経験でどなたでもなれる職種です。

だからと言って採用の基準が低いというわけではなく、コミュニケーション力や勤勉さなど、人柄の方が重視されます。

マンション居住者とのやり取りや、管理会社への報告、毎日の清掃など、誠実にきちんと対応できる方が求められます。

前職で営業の経験がある方は、コミュニケーションが得意という点で親和性が高い職種でもあります。

また、パソコン操作は、基本的な入力作業などが求められる求人もありますが、それほど多くはありません。

特に午前中のみのパート勤務の場合、業務は清掃がメインとなりますのでパソコン操作は不要なことがほとんどです。

マンション管理会社によって異なりますが、最近はスマホで対応できる管理会社も増えており、パソコン作業が必要な場合でもそれほど高いパソコンスキルを求められることはあまりありません。

メールやWordなどの基本的な使い方を知っていれば問題ないでしょう。

また、入社後に研修の中で習得できる技能や、取得できる資格などもあります。

まとめ

いかがでしたか?

マンション管理人は、室内で着席して行う業務から、清掃を通じての適度な運動、そして住民の方とのコミュニケーションなど、第二のキャリアとしてもバランスよく健康的に働ける職種です。

また、これまでの仕事でのキャリアや、子育て等で培った社会性も活かせるため、男女ともに人気があります。

各求人ごとの採用人数は少ないため、選び方によってはなかなか採用にたどり着かないという方もいらっしゃいます。

そういった状況を避けるためにも、エージェントに一度相談してみるのがおすすめです。

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